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株式会社マルミ美装工芸

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マルミ美装工芸の日々の業務や外壁塗装に関する豆知識などを公開します

カテゴリー:塗装の知識
2022/04/26 21:12
神奈川県の外壁塗装に関する助成金まとめ

こんにちは。マルミ美装工芸です。

お住まいの市町村で助成金が使えるかどうか、気になるかと思いますので簡単にまとめてみました。

 

  • 神奈川県内で、外壁塗装に助成金が支払われるのは「座間市」「三浦市」「葉山町」「湯河原町」「寒川町」「清川村」の6自治体です。
 

外壁塗装に助成金が支払われる神奈川県の市区町村は?

令和4年3月現在、神奈川県の市区町村のうち外壁塗装の工事費用を対象にした助成金制度がある自治体は下記の6つです。

市町村名制度名助成金額
①座間市 住宅リフォーム補助制度 一律5万円
②三浦市 三浦市住宅リフォーム助成事業 一律7万円
③葉山町 住宅リフォーム資金補助金 一律5万円
④湯河原町 住宅リフォーム等助成金 費用の5~10%(上限5~10万円)
⑤寒川町 住宅リフォーム等建築工事推進助成事業 費用の5%分の町内共通商品券(上限6万円分)
⑥清川村 住宅リフォーム助成 費用の2分の1(上限10~20万円)

①座間市「住宅リフォーム補助制度」

制度名 住宅リフォーム補助制度
対象住宅
  • 市内在住で、住民登録のある方が所有し、自ら居住している住宅
助成対象工事の例
  • 外壁の張替えや塗装工事
  • 屋根の葺き替え、塗装、防水工事
  • 床、壁、窓、天井や屋根の断熱改修工事
助成対象要件
  • 市税を滞納していない
  • 市内の業者を利用
  • 工事費が10万円以上
助成金額 一律5万円
問い合わせ先 都市部 建築住宅課 指導係
座間市緑ケ丘一丁目1番1号
046-252-7396

座間市の助成金は、工事一件につき一律5万円です。
また、工事費用が税抜で10万円を超えていることが条件です。

②三浦市「三浦市住宅リフォーム助成事業」

制度名 三浦市住宅リフォーム助成事業
対象住宅
  • 市内に所有し、自ら居住している住宅
  • 戸建て住宅、併用住宅、マンション(ただし個人専有部分に限る。賃貸は除く)
助成対象工事の例
  • 外壁の張替え、塗装など
  • 屋根の葺き替え、塗装、防水工事
  • 防音・断熱工事
助成対象要件
  • 市内在住で、住民登録をしている方
  • 市税を滞納していない方
  • 工事費用が20万円(税抜)以上
助成金額 一律7万円
問い合わせ先 総務部財産管理課
神奈川県三浦市城山町1-1
046-882-1111

三浦市助成金は、一律7万円(上限10~20万円)です。

③葉山町「住宅リフォーム資金補助金」

制度名 住宅リフォーム資金補助金
対象住宅
  • 町内にある居住用の住宅
助成対象工事の例
  • 住宅の補修、改善又は設備改善工事
助成対象要件
  • 町内業者を利用して工事すること
  • 工事費用が20万円以上であること
  • 町税、各種保険料などを滞納していないこと
助成金額
  • 一律5万円
問い合わせ先 産業振興課
神奈川県三浦郡葉山町堀内2135
TEL:046-876-1111

葉山町の助成金は、一律5万円です。

④湯河原町「住宅リフォーム等助成金」

制度名 住宅リフォーム等助成金
対象住宅
  • 町内で自ら居住する既存住宅
助成対象工事の例
  • 外壁の張り替えや塗装工事
  • 屋根のふき替え、塗装、防水工事
  • バリアフリー化工事
  • 解体工事
助成対象要件
  • 工事対象住宅の居住者
  • 申請者および同一世帯員が町税等を滞納していないこと
助成金額
  • 申請者の住民登録が町内:工事費用の10%(上限10万円)
  • 申請者の住民登録が町外:工事費用の5%(上限5万円)
問い合わせ先 地域政策課(企画係)
神奈川県足柄下郡湯河原町中央2-2-1
TEL:0465-63-2111

湯河原町の助成金は町内に住民登録がある方で費用10%(上限10万円)、住民登録が町内に無い方で費用の5%(上限5万円)です。
助成金の対象となるには消費税を除く工事費用が20万円を超えている必要があります。

 

⑤寒川町「住宅リフォーム等建築工事推進助成事業」

制度名 住宅リフォーム等建築工事推進助成事業
対象住宅
  • 町内にある個人住宅及び建築予定の住宅
  • マンション等の自己占有部分
  • 店舗併用住宅は、居住部分
助成対象工事の例
  • 外壁工事
  • 屋根の葺き替え、塗装、
  • 内装工事(壁紙張り替え等)
助成対象要件
  • 寒川町に住民登録している
  • 申請者が対象住宅に居住している(新築の場合は除く)
  • 町税等の滞納がない(対象住宅居住者全員)
  • 工事請負業者が町内の業者であること
  • 工事費用が20万円以上(税抜)であること
助成金額
  • 費用の5%分の寒川共通商品券(上限6万円分)
問い合わせ先 産業振興課商工労政担当
神奈川県高座郡寒川町宮山165番地
TEL:0467-74-1111

寒川町の助成制度は費用の5%分(上限6万円)が寒川共通商品券で還元されます。
現金が支給される制度ではありません。
またリフォーム費用が税抜で20万円以上であることも条件となっています。

 

⑥清川村「住宅リフォーム助成」

制度名 住宅リフォーム助成
対象住宅
  • 村内に自ら所有し、居住する住宅
助成対象工事の例
  • 外壁の張替え、塗装工事
  • 屋根の葺き替え、塗装、防水工事、雨どい等の取替えや修繕
  • 浴室、キッチン、洗面所及びトイレのリフォーム
助成対象要件
  • 村内に1年以上居住している(住民登録を有している)
  • 納期経過分の村税等を完納している
  • 村内の施工業者を利用してリフォーム工事等を行う
助成金額
  • 工事金額が10万円未満:費用の2分の1
  • 工事金額が10万円以上100万円未満:費用の2分の1(上限10万円)
  • 工事金額が100万円以上:10万円+{(工事金額-100万円)の2分の1}の額(上限20万円)
問い合わせ先 産業観光課
神奈川県愛甲郡清川村煤ヶ谷2216番地
046-288-1211

清川村の助成金は、工事の合計金額によって異なります。

  • 10万円未満の場合 費用の2分の1
  • 10万円~100万円未満の場合 費用の2分の1(上限10万円)
  • 100万円以上の場合 10万円+(100万円を超えた分の半分)の額(上限20万円)
  •  
  • まとめ

以上、神奈川県内の外壁塗装の助成金の対象となるエリアのご紹介でした。

神奈川県内における外壁塗装の助成金はかなり限定された地域でのみ実施されており、それらも行政の定めた予算に達した時点で打ち切りとなります。

また、助成金の申請には塗装業者の見積もりが必要になりますので、お気軽にご用命下さい。(申請に関わる代理やコンサルなどは行なっておりませんので予めご了承下さい)

 

 

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カテゴリー:塗装の知識
2022/04/26 21:10
シーリング工事の「先打ち」と「後打ち」
こんにちはマルミ美装工芸です。    

 

 

お住まいの建物に施工されているシーリング(目地部分)、外壁塗装の際に「シーリング材の上に塗装する工法」と「シーリング材の上に塗装しない工法」の2つがあります。また、シーリング材の施工前に行う「ボンドブレーカーの貼り付け」作業はあまり知られていない内容かと思われます。

今回はシーリング材の上に塗装する場合と塗装しない場合について、ボンドブレーカーの必要性についてまとめてみました

 

目次

  • シーリング材の役割
  • 外壁塗装の際にシーリング材の上から塗装する場合としない場合
  • 使用するシーリング材や状況・工程によって先打ちか後打ちか考える
  • シーリング材施工の前に行う「ボンドブレーカー貼り付け」とは
  • ボンドブレーカーの必要性、全ての建物に必要なのか
  • まとめ

 

 

シーリング材の役割

サイディング仕上げの外壁の縦目地、触ると少しプニプニしている部分、これがシーリングです。

 

シーリングは、サイディング材(壁材)同士の緩衝材としての役割を果たしています。

実は建物は大きな地震が無くても日々動いています。

幹線道路沿いであれば走行する車両の振動、昼夜で寒暖差があれば建材の伸縮、室内の人の動きなどで毎日微妙に揺れ動いています。この時、もし壁材が東西南北でそれぞれ一枚ものを使用されていたと仮定すると、ひび割れや浮き上がりなどが頻繁に起こりますね。一般住宅においてシーリング材は細分化された壁材同士の揺れを緩衝してくれる、非常に重要な役割を担っています。

外壁塗装の際にシーリング材の上から塗装する場合としない場合

 

外壁塗装の際に重要なシーリングの打ち替え工事ですが、シーリング材を施工してから塗装する工法(シーリング材の上も塗装)先打ちといい、外壁面の塗装を終えた後にシーリング材を施工する工法(シーリング材の上は塗装しない)後打ちといいます。

シーリング材の上から塗装する場合(先打ち)

シーリング材を先に打ってから外壁を塗装すること先打ちといいます。

メリット:シーリング材の劣化を遅らせることができます。また、外壁面と同じ塗料で塗りつぶすため、外壁全体が同色で統一された見た目に仕上がります。

デメリット:シーリング材は外壁の緩衝材の役割があるため、動きが大きくシーリング材に塗装した塗膜が割れてしまう可能性があります。またシーリング材の硬化前に塗装してしまうと、膨れ・剥がれの原因になります。

 

つまり・・・シーリング材の上から塗装すると
①シーリング材が長持ちする
②外壁面と色を合わせられる
③硬化不良によるリスクがある
となります。

シーリング材の上から塗装しない場合(後打ち)

外壁面を塗装してからシーリングを後に打つこと後打ちといいます。

メリット:シーリング材の上で塗膜が割れる・膨れる等の不具合が起きません。(そもそもシーリング材の上には塗装しないからです)

デメリット:塗膜がある場合よりシーリング材の劣化が早くなります。

 

つまり・・・シーリング材の上から塗装しないと
①シーリング材の硬化不良による表面塗膜の膨れや割れが起きない
②表面塗膜が無いため先打ちより耐久年数で劣る
となります。

 

使用するシーリング材や状況・工程によって先打ちか後打ちか考える

変性シリコンや2液シーリングであればシーリング材の硬化時間が管理しやすいので先打ちでも問題ありませんが、昨今人気のオートンイクシードなどは硬化に一週間ほど要するので後打ちが無難だと考えられます。
また、工期にゆとりが無い場合は硬化時間を十分に取れない可能性がありますので後打ちをお勧めします。
どうしても先打ちにして外壁とシーリング目地を同色にしたい場合は硬化時間の早い変性シリコン、もしくは管理のしやすい2液タイプのシーリング材にしてもらいましょう。

業者から見積もりをもらう際にはシーリングの種類と、先打ちか後打ちかを確認することが必要です。

 

シーリング材施工の前に行う「ボンドブレーカー貼り付け」とは

 

古くなったシーリング材は全て撤去しプライマーという塗料を塗布してからシーリング材を打つのですが、その前に行う作業があります。それが「ボンドブレーカーの貼り付け」です。

 

まずは古くなった目地のシーリング材をカッターで切り、撤去していきます。

 

↑ボンドブレーカー(緑や白もあります)

 

 

 

 

 

プライマーを塗布する前、後のどちらでも問題ありませんが、弊社では作業効率上プライマー塗布前にボンドブレーカーの貼り付けを行います。

 

 

この後プライマー、シーリング材の打設、ならしを行います。

 

ボンドブレーカーの必要性  全ての建物に必要なのか

 

近年の建物ではシーリング目地裏の金物(ハットジョイナー)がそもそもボンドブレーカー不要の設計となっていることから、多くの塗装業者ではボンドブレーカーが使用されていませんが、シーリング材本来の役割を充分に発揮させるためには必要なものです。

モルタル仕上げの外壁や、縦目地の無い樹脂系サイディングの場合などは使用するシーンがありませんが、窯業系サイディング仕上げの建物の場合はシーリング打ち替え時にはボンドブレーカーも併せて施工しましょう。

 

 

まとめ

 

外壁塗装の際に併せて行うことの多いシーリング工事、塗装の前に行う「先打ち」か塗装後に行う「後打ち」か、使用材料に合った方法をご採用下さい。また、シーリング施工前にはボンドブレーカーの貼り付けもお忘れなく!