かがやき工房のブログ
我が家の屋根は瓦を使っているから塗装はいらない!
「瓦は塗装がいらないと業者に言われた」
「瓦屋根はメンテナンスフリーだと建てた会社からも説明を受けた」
この様な事をよくお客様から言われる事があります。
確かに、世間一般では瓦=塗装が必要ないという認識の方が多いかと思います。
ですが、瓦にも種類がある事をご存知でしょうか?
この記事では、数ある瓦の中でも塗装が必要とされているモニエル瓦について徹底解説をしていきます。
1. モニエル瓦を徹底解説
1-1. モニエル瓦とは
モニエル瓦とは、元々ヨーロッパ発祥の瓦です。
日本では、よく洋風瓦という呼ばれ方もされています。
一見瓦だから塗装がいらないと思われがちなモニエル瓦ですが、実は塗装が必要なのです。
理由は、主成分がセメントで出来ているからです。
セメントの特徴として、水に弱いという特性があります。
ですので、紫外線の影響によって表面が劣化してしまうと防水性がなくなってしまい、屋根材が水を吸収するようになります。
水を吸収したモニエル瓦は膨張・収縮を繰り返します。
その結果、ひび割れの発生やカビ・コケの発生を誘発させてしまうのです。
実際の写真がこちらです。
①表面クラック
②コケの発生
この様な状態の場合、屋根材の防水性はほとんどない状態ですので、少しでも長く今の屋根材を使って頂く為に塗装工事を検討する必要があります。
1-2. 塗装を行う際の注意点
①スリラー層
モニエル瓦の一番の特徴として、屋根材表面の処理が少し特殊な処理をされています。
それが着色スリラーというセメントの着色材を厚く塗り、その上にアクリル樹脂系のクリアー塗装で仕上げています。
モニエル瓦を塗り替える際には、このスリラー層を完全に取り除く必要があります。
取り除く方法は高圧洗浄です。
通常のスレート屋根に比べてかなり入念に高圧洗浄を行う必要性があります。
これをしなければ、塗り替え後数年で塗膜剥離を起こしてしまいます。
また、高圧洗浄の際は近隣への飛散にも注意が必要です。
② モニエル瓦専用の塗料
モニエル瓦を塗り替えする際には、モニエル瓦専用の塗料を使用する必要性があります。
専用塗料以外で塗り替えを行うと、①と同様に塗膜剥離の原因となってしまいます。
ですので、見積を取得される際に各業者に使用する材料が「モニエル瓦専用の塗料なのか」をしっかりと確認しましょう。
2. 弊社の場合でのモニエル瓦専用の塗料
「アステックペイント モニエルパワープライマー」
水性二液型のモニエル瓦専用下塗り材です。
水性なので、臭い・環境にもよく、スリラー層への浸透性を優れた塗料なので、弊社ではよく使用する塗料です。
3. モニエル瓦の施工手順
モニエル瓦を塗装する際の、施工の工程・手順を解説していきます。
3-1 高圧洗浄
まずは高圧洗浄を行い、スリラー層を完全に取り除きます。
また、スリラー層だけではなく、コケやカビなどの汚れなどもしっかりと洗い流しましょう。
3-2 下地補修・下地調整
下地補修でひび割れなどの補修を行います。
また、高圧洗浄で落ち切らなかったスリラー層や汚れはケレンを行いましょう。
3-3 下塗り塗装
モニエル瓦専用の下塗り材を使用し、下塗りを行います。
3-4 中塗り・上塗り
上塗り塗装に関しても、モニエル瓦に対応している塗料の選定が必要なので注意しましょう。
塗り回数は上塗り2回が標準施工です。
ムラなどが出ないように塗装を行います。
これが、モニエル瓦の基本的な施工手順になります。
屋根材の劣化状況などにより工程が増える場合などもありますので、事前にしっかりと業者さんと打合せを行う事をお勧めします。
4. 費用相場
モニエル瓦の塗り替えの場合、スレート屋根の塗装に比べて費用は高くなります。
理由は
①「スリラー層を取り除くのに時間がかかる」
②「専用下塗り材は通常の下塗り材よりも高い傾向にある」
③「瓦塗装はスレートと違い塗る作業に時間がかかる」
これら3つがあげられます。
気になる費用相場ですが、お家の大きさや劣化状況により変わりますが、「30坪~40坪のお家で25万円~45万円前後」を指標にしてください。
5. 最後に
モニエル瓦の事はご理解頂けたでしょうか。
瓦だからと言ってすべてが塗装しなくて良いというわけではありません。
「我が家の瓦は何瓦なのか」
「我が家の瓦は塗装が必要なのか」
今の屋根材を少しでも長く使って頂く上でしっかりと知っておく必要があります。
特にモニエル瓦の場合は、水に弱い特性がある為十分な注意が必要と言えるでしょう。
また、塗装を行う際もスリラー層を除去しなければならないなど施工する上でも注意が必要な屋根材です。
是非、「我が家はモニエル瓦だ」というお家は屋根診断をしてあげてください。
皆様、こんにちは。
外壁塗装専門店のかがやき工房です。
梅雨が明けたのになぜか、梅雨シーズンより雨が多い変な天候ですね💦
塗装業者としては、雨は天敵なので毎日「勘弁してくれー」と思っています💦
雨が多くなると困るのが洗濯物ですよね!
主婦の皆様は、天気予報と睨めっこになっているのではないでしょうか。
本日は、その洗濯物についてお話をしていこうと思います。
塗装工事を行うお客様から頂くご質問の中で、
「工事中の洗濯物はどうすれば良い?」
このご質問をよく頂きます。
1.工事中の洗濯物について
近年は、「浴室乾燥機で洗濯物を乾かしている」「乾燥機で乾かしている」という方も増えてきてはいてますが、やはりベランダや庭で、外干しをしているという方が大半かと思います。
普段から、室内で洗濯物を乾燥させているという方は、工事が始まっても気にする必要はないですが、外干しを普段からされている方にとっては、すごく気になる部分ではないでしょうか。
特に、「お子様が部活動をされいる」「お子様が小さく、毎食事に着替えが必要」
この様な場合洗濯物の量が日常的に多いという方にとってはかなり重要なお話かと思います。
では、実際に工事中の洗濯物はどうなるのか?
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基本的には部屋干しです。
理由としては、塗装作業の際に汚してしまう・臭いが付いてしまうという2点が主な理由です。
また、ベランダへ出入りを行う窓も養生と言ってビニールで覆ってしまいますので、そもそも出入りが困難という事もあります。
ただ、外干し出来る日を業者にお願いする事は可能です。
それを今から解説していきます。
1-1 外干しが可能な日
大前提として、必ず業者さん・担当の職人さんと相談が必要になりますので、間違ってもお客様の判断だけで行うのはやめましょう。
1つ目のご相談できる日
基本的に職人さんが作業を行う日は、月曜日~土曜日となります。
日曜日はどの会社さんでも休みになっている事が多いので、その日を狙って相談してみてください。
ただ、その場合土曜日の作業終わりに、ベランダの出入り口の養生をばらす作業が必要になりますので、事前に相談してあげましょう。
※布団などの大きな洗濯物は避けましょう。
2つ目の相談できる日
外壁・屋根のメインの塗装箇所の作業が終わり、養生を外したタイミングです。
このタイミングで、外干し出来る日を聞いてみると、この日なら干せますという回答が返ってくるかと思います。
その辺りの相談は、担当の営業や施工管理より、職人さんに聞いてみる事をお勧めします。
それは、各職人さんによって作業の段取りがあるので、職人さんに相談するのが一番良いという観点からです!
いかがでしたでしょうか?
また、今後も工事中の素朴なご質問なども随時解説していきますので、是非ご覧ください。
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