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外壁用塗料や屋根用塗料の特徴と耐久性を紹介!

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外壁用塗料や屋根用塗料の特徴と耐久性を紹介!

外壁塗装に使用される塗料の種類と特徴

アクリル塗料

耐用年数 4~6年


1950年頃から開発・製造が始まりました。
開発当初は発色が良く画期的な塗料として人気を集めていました。その後ウレタン塗料が開発され次第に需要が減ってきました。しかしカラーバリエーションが豊富で取り扱いが容易なこと、また安価で購入できることからDIY塗料としてはまだまだ人気です。

使用箇所によってはアクリル塗料が適している場合もあります。発色が良く重ね塗りなどの施工性にも優れておりデザイン性を重視したい場合や、鮮やかさを強調したい場合におすすめです。

メリット
・コストパフォーマンスが良い
・ツヤ・光沢がありハッキリした色合いになる
・塗料の種類が豊富
・重ね塗りに富んでいる
・近年では高性能なアクリル塗料も出てきた
・誰でも使いやすい塗料


デメリット
・耐用年数が4~6年前後と塗料の中では一番短い
・耐用年数・機能性を見ると費用対効果は薄い
・頻繁に塗り替えが必要になる
・塗膜が硬いため、ヒビが起きやすい

ウレタン塗料

耐用年数 7~10年

シリコン塗料の開発前までウレタン塗料は大変高いコストパフォーマンスの塗料と言われていました。
需要は減ってきたものの、リーズナブルで扱いやすいため今でも人気の塗料です。
ウレタン塗料は耐久性に富んでいることはありませんが、とても扱いやすい塗料で木製素材や鉄材の着色にも向いており、プラモデルから家具・フローリング・外壁まで場所を選ばず、幅広い用途に使用できることも人気の理由です。
弾性があり、伸縮性に優れているウレタン樹脂は塗膜が柔らかく下地との密着性にも優れているため、付帯部(軒天・雨樋)などでもよく使われています。ウレタン材特有の光るような高級感あふれる光沢仕上げとなります。


メリット
・光沢のある仕上がりになる
・色が豊富
・単価が安い
・耐薬性が高いので、薬品工場の外壁等に使用しても劣化しにくい
・弾性があり、ひび割れしにくく伸縮性のある素材に用いるのに適している


デメリット
・耐用年数が短い
・紫外線に弱く黄色く変色しやすい
・湿度の高い時期に塗布すると塗膜性能が落ちることがある  
・防汚性が低い
・水分との相性が悪い ・使いかけの塗料の保存が難しい

シリコン塗料

耐用年数10~15年


迷ったらシリコン塗料を・・・!と言われている定番塗料であり、よく使われる塗料の1つです。

シリコン塗料は70%以上のシェアを誇り、日本で最もよく使われている塗料です。シリコン塗料は約600℃に耐える高耐熱性があり(ただしアクリル樹脂と共縮合させたアクリルシリコン樹脂は、耐熱性が200℃に落ちます)耐水性・耐候性にも優れ、汚れを寄せつけない特性をもつなど耐久性に優れています。
他にも防水・防汚・防カビ性に優れています。またシーリング材や建築保護材・医療器具などの塗装にも使われています。
費用と耐久性のバランスがとてもよく、塗装店からも非常に人気の高い塗料になります。高耐候性、遮熱機能、汚れにくい、艶もカラーバリエーションも豊富で塗料のグレードや商品により価格や耐久性が決まります。


メリット
・コストパフォーマンスが高い
・防汚・防水性が優れている
・高耐熱性に優れている
・塗膜の光沢保持率が高く綺麗なツヤが出る
・種類が豊富なので希望に合わせた塗装が可能
・アクリル・ウレタンに比べて耐久性が長い


デメリット
・重ね塗りをするには不向きな塗料
・シリコン塗料は伸びが悪く、ヒビ割れがしやすい

フッ素塗料

耐用年数15~20年


寿命がとても長い機能性塗料です。
他の塗料と比べると非常に高い機能性効果を発揮します。とてもクオリティが高いフッ素塗料ですが、価格が高いため需要はまだ少ないです。


フッ素の持つ高性能により、汚れや雨・紫外線に強く、耐用年数は外壁塗装の塗料の中で一番長いです。フッ素樹脂の特性から、フッ素系塗料はアクリル系塗料やシリコン系塗料に比べ耐候性にも優れており、一度塗装すれば長期間塗り替えを行う必要がないため、長い目で見た場合のコストを抑えたい方にはおすすめです。

耐久性が大変優れているということから、塗り替えがなかなかできない東京スカイツリーのような、特別な建物に使われています。(※他、横浜レインボーブリッジ・後楽園ホール・国立劇場など)


メリット
・耐用年数が15~20年と外壁塗装の塗料の中で一番長い
・塗膜の寿命の長さ
・親水性
・耐候性
・防カビ性・防藻性
・耐摩耗性に優れているので光沢の保持期間が長い
・新築のような光沢の綺麗さ


デメリット
・価格が高い
・ツヤを完全に抑えられない
・一般家庭での施工実績が少ない

光触媒塗料

光のエネルギーとの化学反応で有害物質を除去する「光触媒」、今さまざまな場面で注目を浴びています。


自然の力で汚れを落とすことができる「セルフクリーニング効果」、建物に太陽光などの熱を伝えにくい「遮熱効果」、空気中の汚染物質を酸化し、除去する「空気清浄効果」の3つが光触媒塗料の主な特徴といわれています。


その理由は、原料の酸化チタンに関係しています。酸化チタンの特性として「超親水性」があります。親水性とは水と物質との馴染みやすさのことで、ガラスなどに水が付着すると水滴を作りますが、親水性が非常に高いとその水が水滴にならずに薄い膜が広がります。塗料部分に水膜ができることで静電気の発生を防ぎ、ちりやホコリが付着しにくくなるのです。
また外壁についた汚れは活性酸素の働きで分解されて再び浮かび上がり、雨と一緒に洗い流されます。
これが光触媒のセルフクリーニング効果であり、防汚性が非常に優れているといわれるところです。

光触媒塗料はその特性から、家の前面道路の交通量が多く、車の排気ガスで汚れやすい環境に建つ住宅や、広い敷地に建つ日当たりの良い住宅、外壁の色が真っ白な住宅などで大きな効果を発揮します。特に白は汚れが目立つので、光触媒塗料の性能を十分に発揮できるでしょう。

逆に、光触媒塗料は日光などの光を浴びることで性能を発揮するため、建物同士が隣接するような日光や雨が当たらないところでは効果を発揮しなくなってきます。また光触媒塗料は、非常に扱いにくい塗料で均等に塗布できる施工技術が必要となってきます。


メリット
・セルフクリーニング機能
・耐用年数が長い
・カビや藻にも強い
・空気をキレイにする
・遮熱効果が高い
・親水性が高い
・白い壁をもっとも白く長く保つ


デメリット
・コストが高い
・屋根用の光触媒の塗料がない
・施工が難しい
・日光や雨があたらないところでは性能を発揮できない
・艶がでない
・塗膜が固い
・選択色が少ない

ハイブリット塗料

耐用年数15~20年

ハイブリッド塗料とは、2つ以上の異なる特性を持つ成分を結合させてできた塗料のことをいいます。アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などどの素材にも長所・短所があり、それらの素材を組み合わせることで短所を補い合い、長所を活かそうとして開発されたのがハイブリッド塗料です。

今では次世代型の機能性塗料として様々なハイブリッド塗料が登場しており、例えば耐久性が高い、不燃性、汚れに強いといった無機のメリットと、柔軟性が高くクラックに強いという有機のメリットを組み合わせた有機・無機のハイブリッド塗料などが販売されています。


無機と出てきましたが無機塗料ってなんだろう?と思いますよね。
無機物、有機物に関して簡単に言うと、無機物は生命が作り出すものではない鉱物などの事で、有機物は生命が作り出す化学物質などの事です。


無機物というのはガラスやタイル、レンガ、石などの鉱物を指します。これらは、紫外線が強く当たっても劣化する事がありません。そのような無機物を塗料の成分にする事で、より強く耐久性に富んだ理想的な塗料が無機塗料です。ただ、無機物100%の塗料はなく実際は有機樹脂の中に無機物をちりばめて混ぜてある無機物と有機物の混合塗料といえます。


外壁の塗料の中で間違いなく耐久性も耐候性も一番の塗料ですし汚れにくいことも無機塗料の特徴の一つです。これは特殊塗料の光触媒塗料に匹敵するほど汚れに強いのです。他にも「親水性が非常に高い」「静電気が起きにくい」「撥水性が高い」など無機塗料は、有機塗料とのハイブリット塗料ですので、どんな有機塗料と混ざっているかで機能が変わってきます。


メリット
・フッ素を超える耐久性・耐候性
・光触媒塗料に匹敵する耐汚性
・カビ、コケが発生しにくい
・不燃性
・有機塗料とブレンドすれば、クラック(ひび割れ)に強い


デメリット
・高額な塗料
・塗料を塗る技術が求められる
・塗ることができない素材がある
・色のバリエーションが少ない
・艶が消せない

まとめ

いかがでしたでしょうか。

外壁塗装の塗料には様々な種類があります。どの塗料にもメリット・デメリットがあり、塗料によって得られる効果は様々です。
自分の家にはどの種類があうのか?塗料を選ぶ前にまずは家のこと…どんな外壁材をつかっているのか、家周りの環境(海沿い・雨の多い地域)などをしっかり把握しておきましょう。価格帯も大事ですし、外壁材にあうおすすめの塗料など自分の家にあった塗料を選ぶ必要があります。塗料で仕上がりに差が出るので塗料選びは大事な作業になってきます。
それぞれの塗料の特徴を理解し、お住まいに合う最適な塗料を選んでください。

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