塗装屋さんのマメ知識
岐阜県大垣市の(株)SUNペイントからお届けする、お客様からのお問い合わせを中心にしたマメ知識集です。 塗り替えを検討中の方もそうでない方も、ぜひご覧いただけたら幸いです。
謹啓 春暖の候 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
平素はひとかたならぬご厚情を賜り厚く御礼申し上げます
さて この度弊社は組織を株式会社に改め
令和3年3月31日より 株式会社SUNペイント として再出発することになりました
これを機に 社員一同 社業の発展を期すべく決意も新たに一層精励いたして参る所存でございます
何卒 倍旧のご支援ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます 謹白
「思いきってイメージチェンジ?」塗り替えカラーの選び方<後編>
前回に引き続き色選びについて、
後編は3.色のイメージ 4.住まいに合う色の選び方 をご紹介していきます。
(前編はこちら→塗り替えカラーの選び方<前編>)
3.色のイメージ
住まいの塗り替えにおいて使われる色は、ベースカラー、サブカラー、アソートカラー(アクセントカラー)を 約70%:25%:5% 程度の割合と言われ、多くとも3色以内におさめることがバランスが良いとされています。
しかし、建物の造りによっては、ベランダや屋根の凹凸をいかし、基本の割合にとらわれない2トーンカラーも最近では人気があります。
では、どのような家にしたいか、実際に言語化(キーワードに)してあげてみましょう。
順番としては、
①自由にキーワードをあげる
②違和感のあるキーワードを外して厳選する
③最終的に残ったキーワードからコンセプト(テーマ)を固める
です。例えば、
①「都会的」「おしゃれ」「女性らしさ」「シンプル」「高級感」「斬新」「柔らかい」
②「都会的」「おしゃれ」「シンプル」「高級感」⇒「都会的」「シンプル」
③コンセプトは『モダン』
や、
①「アットホーム」「あたたかい」「ホッとする」「素朴」「落ち着き」「開放的」
②「あたたかい」「ホッとする」「素朴」「落ち着き」
③コンセプトは『ナチュラル』
などです。
コンセプトには、
落ち着いたイメージの『ナチュラル』『エレガント』『クラッシック』『ロマンティック』『シック』、
力強いイメージの『モダン』『ダイナミック』『ゴージャス』『ダンディ』『クリア』『ポップ』、
他にも『カジュアル』『西海岸風』『北欧風』『南仏風』などがあります。
4.住まいに合う色の選び方
理想とするコンセプトが固まってきたら、実際にご自宅に合う色を見ていきます。
カラー提案で必ず最初に確認するポイントは、今回塗り替えない箇所の色を基準に考える、という点です。塗り替えない箇所というのは・・・
ドアの色、外まわりの床の色(玄関タイルなど)、窓枠(サッシ)、また、屋根を塗り替えない場合は屋根、などを指します。
特にサッシの色は、建物に複数箇所あることから、イメージに影響しやすい要素となります。
インターネットなどでお好みの配色の建物を探す際には、ご自宅の、塗らない場所のカラーが近い建物を参考にされると仕上がりイメージがより分かりやすくなります。
最後に、近隣の住まいとの相性をみて全体的にバランスがとれればOKです。
以上、塗り替えカラーの選び方をまとめると、
色の特性を理解したうえで、
①理想の家のテーマを決め、
②塗り替えない箇所の色を基本として、
③3色以内で
選ばれると良いと思います。
「思いきってイメージチェンジ?」塗り替えカラーの選び方<前編>
今回は、塗り替え時のお悩みNO,1とも言える、色選びについてご紹介します。
無事に契約が決まり、いざ、カラーを選ぼうとなると、「流行のオシャレな色にしようかな・・」「今の色のままが無難かな?」など、迷われてしまう方も多いのではないでしょうか。
最低10年以上はこの先お付き合いしていくご自宅のカラー。「イメージと違った・・」と失敗しないように、前編・後編の2回にわけて、しっかりとお伝えしていきます。
前編は、1.色の特性 2.色の面積効果 という基本情報について、
後編は、3.色のイメージ 4.住まいに合う色の選び方 をご紹介します。
1.色の特性
明るめ、暗め、淡い、濃い・・たくさんの色の中から、今回は塗り替えによく使われるカラーに注目していきます。
白は、新しく生まれ変わったような美しさもあり、明るく、大きく見える良さがあります。しかし、純白は、他の色に比べて汚れが目立ちやすいというデメリットがあります。混じり気のない真っ白よりも、少し色味を含んだベージュ・アイボリー・クリームなどのナチュラルカラーの方がよく選ばれています。
また最近は、モダンでかっこよく、重厚感があるイメージの黒色を使用する建物も増えていますが、黒は吸収色になり、熱がこもりやすくなります。退色・劣化がすすむ3大原因は、雨・熱・太陽光(紫外線)といわれていますので、黒色を選びたい場合には、グレードが高めの高耐久性塗料がオススメです。
落ち着きはあっても、黒よりやさしく、あたたかみがあるのは茶(ブラウン)系です。ナチュラルなイメージにもよく合うので、2トーンカラーの1つにも選ばれたりします。
そして一番人気は、ベージュ・アイボリー・クリームなどのナチュラルカラーです。ブラウン系と同様にあたたかみがあり、明るすぎず、バランスが良く、他のカラーと組み合わせても相性が良いです。
2.色の面積効果
カラーの候補が挙がってきたら、注意したいポイントがあります。それは、色には
「塗る面積が大きいほど明るく(淡く、強く)、面積が小さいほど暗く(濃く)見える」面積効果がある
という点です。
下の2つの色は同じカラーですが、面積によって見え方が違うように感じます。
塗り替えの際は、小さなカラー見本で選び、壁という大きな面積に塗りますので、面積効果を考えて選ぶことが大事になります。
この対策として、
①カラーシュミレーション
②色見本の塗り板
を用いたりしています。
ただし、①カラーシュミレーション はあくまでもイメージであり、画面上やプリンターのカラーによって実物とは若干異なりますので、候補をしぼるための活用、とした方がよいでしょう。
ある程度、候補のカラーが決まったら、
②色見本の塗り板(A4サイズが主流です)を業者に取り寄せてもらい、実際の壁にあててイメージします。その際、朝・昼・夕などの時間帯や天気、日なた・日陰など様々な状況で見比べることをオススメします。
次回は、
「思いきってイメージチェンジ?」塗り替えカラーの選び方<後編>にて、
3.色のイメージ 4.住まいに合う色の選び方 をご紹介予定です。
「やっぱりキャンセルしたい!」クーリング・オフって何?
こんにちは。
前回は、訪問販売業者についてご紹介しました。
その中でも、クーリング・オフ制度について詳しくお伝えしていきます。
(やっぱり信用できないかも)(後から来た業者のほうが良かった)(急な入用で契約を先送りしたい)そんな場合、塗装業にはクーリング・オフ制度というものがあります。
クーリング・オフとは、
いったん契約の申込みをした場合でも、契約から8日以内であれば無条件で契約を解除できる制度です。(モニター契約などは20日以内が期限です)
クーリング・オフは、訪問販売業者に限らず、全ての塗装業者、リフォーム業者が対象です。
しかし、クーリング・オフを適用するには以下の条件が必要です。
①契約から8日以内
→クーリング・オフの内容が記載された書面で契約した日を1日目と数えるため、実質は7日後の日付まで有効。そして、ハガキ等に必要事項を記入して郵送するため、消印の日付が期限を超えてはならない。(例えば、契約が12月1日の場合、12月8日の消印までが有効)
②個人として契約している
→法人の場合は、営業目的の契約の場合があるため、確認が必要です。
③ご自宅で契約している
→大切なのは、契約を交わした場所です。業者の事務所等で契約した場合、消費者が自らの意思で契約を交わしにいっている、とみなされ、適用外です。ご自宅での契約は訪問販売となるため、適用となります。
この他にも、
・過去1年間の間に、その対象業者と取引をしたことがある
・3,000円未満の現金取引
・海外で契約
などは、適用外となります。
ここで、見落としがちな注意点は、
「消費者が自らの意思で、業者を呼んで契約している」という場合、自宅で契約していてもクーリング・オフの適用外になってしまう可能性がある点です。
チラシ・ホームページから、自らお問い合わせされた場合、しっかりと業者にクーリング・オフの対象になるかを確認されることをオススメします!
「ピンポーン!!」突然の業者訪問!そんな時どうする?
こんにちは。
今回は、早速お客様からご相談いただきました、訪問販売業者についてお伝えしていきます。
「キャンペーン中で足場代サービスです!」「今ならモニター価格で・・」など、一見魅力的に思えるサービス提案で、訪問販売業者が自宅に来た経験はありませんか?
(ちょうど塗り替えを考えていたし・・)(そんなに値引きしてくれるなら・・)(説明だけでも聞いてみようかな)そう考えてしまいますよね。
しかし、中には巧みなセールストークで、法外な契約を結ぼうとする業者もいます。
残念ながら、塗装業者やリフォーム業者の中には、悪徳業者という存在が実際にいるのです。
でも、大丈夫です。しっかりと知識をつけておけば、冷静な判断ができるはずです。
こちらでは、よくあるセールストークをご紹介していきます。
・キャンペーン中(足場代0円など)
・モニター募集(地域限定、や、お試し価格など)
・近隣が工事中(本当に実在するお宅の名前でしょうか?)
・先払いで値引きします
・「今すぐ塗り替えないと危険」と不安を煽る
・何十年ももちます、という正体不明のオリジナル塗料の提案
・すぐに見積もりが出せます
・明らかに低価格な提案
このような内容が1つでも当てはまる場合は、「今は結構です。」とはっきりとお断りしましょう。
特に、契約を急かしてくる業者は悪徳業者の可能性が高いです。
大幅値引きの仕組みは2通りあります。
①最初の提案額が高すぎる
→値引き後に通常価格になるテクニック
②下請け業者に赤字覚悟の施工をさせる
→赤字を避けるため、手抜き工事をされる可能性が高いです。
また、お見積もりにおいては、築年数にとらわれず、プロにしか気づけない視点で現場調査をすると、最低でも1時間以上はかかります。
脚立を持たずに、屋根に上らない業者も要注意です。
では、逆にどのような業者であれば安心なのでしょうか。それは、
・契約を急がず、お客様第一
・塗料や工事についての知識が十分にある
・直接、自社で塗装を行う会社
・塗装に関する国家資格を保有している(塗装技能士、施工管理技士、建設業許可のいずれか)
・調査報告書や見積書が詳しく記載されている
・クーリング・オフ制度が利用できる
これら全てを満たす業者がオススメです。
そして、業者から塗り替え等のご案内をしたり、お客様からお問い合わせがあったりしても、優良業者であれば絶対に契約は急かしません。
このように、突然、業者が訪問して来ても、本当に良い業者かどうか、慌てずに見極めることが大切です。